カーカム小修道院 Kirkham Priory
次の目的地はカッスル・ハワードだが、少し遠回りをしてカーカム小修道院に立ち寄る。
A64からローカル道路に入り1km余り、珍しく踏切が閉まっている。ヨークとスカバラを結ぶ線(York to Scarborough Railway)だ。
踏切を越えると直ぐダーベント川(River Derwent)が流れ、美しい橋が架かっている。1806年に出来たものだという。
橋を越えると川岸にカーカム小修道院の"Gatehouse"が立っている(写真下左)。
この修道院は1120年にに始まったもので"Gatehouse"は13世紀のものだ。紋章などの彫刻が精巧だ。
事前の調査では火、水曜日だけがクローズドのはずなのに閉まっている。同時に着いたカップルもそんな筈はないといった顔で手を広げて見せる。
見渡したところ見事な荒廃ぶりだ。残っている建物は僅かなものだ。
先の方に見えるタワーの近くまで道路の生け垣沿いに歩く。多分身廊東面の一部であっただろうタワーを生け垣越えに写す(写真下右)。
近くの牧草地に素晴らしい銅葉の大木が聳えてっている。ナラの木だろうか? 日本ではなかなか手に入らない。
この小修道院の回廊の壁(写真下左から2枚目)の構造が連合軍のノルマンディー上陸に備えての訓練に適合するということで、ここで訓練が行われ、
その閲兵にジョージY王(George VI)とチャーチル首相(Winston Churchill)が秘密裏に訪れたという。1944年のことだ。
廃墟とはいえ、小修道院でD−DAYの訓練とは何としたことか。美しい光景なのだが、ここでも何か心が晴れない憂鬱を覚える。
13時過ぎ、孫もまだ起きているだろう。気分晴らしに電話をしてみる。目の前の牧草地の大きな牛がこちらを眺めている様子を実況で伝えると大喜びだ。
小3と小1の孫はこの夏初めての海外旅行でオーストラリアに入っているから、外国の概念が分かってきたから話が通じる。
Address | Whitwell on the Hill, Malton, North Yorkshire YO60 7JS |
Telephone | 01653 618768 |
Web Site | Kirkham Priory |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
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